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ニュース2021.10.01

人手不足の解消、生産性向上を目的として人型協働ロボットの試験導入を決定~惣菜加工工程への導入は初の事例~

イチビキ株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:中村光一郎、以下イチビキ)は、株式会社アールティ(東京都千代田区、代表取締役:中川友紀子、以下アールティ)が開発した人型協働ロボットを、イチビキ第2工場(愛知県東海市)へ試験的に導入することを決定しました。惣菜加工工程への導入は初の事例となります。2022年3月の稼働を目指して、試験導入を行います。

人型協働ロボットを導入することで、人手不足の解消、生産性の向上、安定した商品供給を目指します。

アールティの人型協働ロボット フードリー

イチビキへの人型協働ロボット導入について

イチビキは味噌、しょうゆ、つゆ等の調味料、惣菜、釜飯の素などを製造販売する食品メーカーです。味噌、しょうゆ等の醸造商品に比べ、惣菜は加工工程に多くの従業員の手作業を必要としています。現在、惣菜加工工程は多くのパート従業員に支えられていますが、今後は人員確保が難しくなることや、賃金の高騰が予想され、人手不足は大きな課題となっています。また、生産性向上は、良い品質の商品を適正な価格で消費者へお届けするために食品メーカーが継続的に取り組むべき課題です。これらの課題を解決し、安定した商品供給を行うために、人型協働ロボットの導入を検討してまいりました。

このたび、アールティが開発した人型協働ロボットFoodly(読み方:フードリー)を、愛知県東海市のイチビキ第2工場の惣菜加工工程へ導入し、人手不足の解消や生産性の向上に取り組むことになりました。アールティの人型協働ロボットFoodlyは、これまでに食品工場の盛り付け工程への導入事例はありますが、加工工程への導入は初の事例となります。今回の導入は、当社だけでなく、惣菜業界にとっての大きなチャレンジとなります。導入後は、アールティが持つノウハウと当社の現状を踏まえてFoodlyをカスタマイズし、将来的にはより多くの惣菜加工工程で活用することを目指していきます。

この人型協働ロボットFoodlyの導入により、イチビキは日本惣菜協会が主導する「令和3年度 革新的ロボット研究開発等基盤構築事業(ロボットフレンドリーな環境構築支援事業)アールティをはじめとする16社の一員として参画します。

令和3年度 革新的ロボット研究開発等基盤構築事業について

日本惣菜協会が中心となり、アールティを含めた16社の参画企業が共に研究開発に取り組みます。既存ロボットの導入試験による検討、生産性を重視した盛り付けロボットシステムの開発、ロボット派遣スキームの構築検討、人とロボットが混在した生産における最適化のためのアプリケーション開発、導入コスト低減のための廉価な盛付ロボットの構想設計や廉価なトップシール機の構想設計など、それぞれの課題について参画企業各社でチームアップして取り組む予定です。

人型協働ロボットFoodlyについて

アールティが食品業界のニーズに応える形で2016年頃より技術開発を始め、2018年10月にプロトタイプを発表。その後FOOMA2019(国際食品工業展)で「ばら積みの食材をひとつひとつ認識してピッキングし、ベルトコンベアのラインで人の隣に並んで働くことができる世界初のロボット」として初出展しました。

2020年に「標準構成モデル」を発売し、食品メーカーの工場で試験的な導入が始まっています。2021年には海苔巻きロボットと連携してセル生産方式で海苔巻きを製造する新たなコンセプトモデルを発表するなど、活用の幅を広げるための研究開発も進めています。

またFoodlyは「令和2年度 革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」にアールティが参画した際も研究開発に使用されました。

おいしさスマイル イチビキ
 

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