蔵華乳酸菌を摂取すると、ヘモグロビン濃度が
増加し、貧血状態が改善しました。
蔵華乳酸菌が造血ホルモン(エリスロポエチン)を増加
実験方法
ヒト肝がん由来細胞株(HepG2)に蔵華乳酸菌の濃度をかえて添加し、37℃、5%CO2下で一晩培養しました。培養後、培養上清を回収し、エリスロポエチン(EPO)を測定しました。
実験結果
細胞当たりのEPO産生量は、コントロール(水)と比較して、蔵華乳酸菌を添加したすべての濃度において、濃度依存的に有意なEPO増加が認められました。
蔵華乳酸菌を添加したすべての濃度において、
濃度依存的に有意なEPO増加が認められた

蔵華乳酸菌を摂取することにより、鉄欠乏によるヘモグロビン値の低下を抑制
実験方法
マウスC57BL/6JJclに鉄分の少ないエサを摂取させて貧血にさせ、Ⅰ群:低鉄食、Ⅱ群:低鉄食+蔵華乳酸菌を摂取させ、血中ヘモグロビン値の変化を調査しました。また、対照として、Ⅲ群:通常食をはじめから与えた。
実験結果
各群のマウスのヘモグロビン値を比較しました。
高脂肪食を摂取させたマウスの体重は、通常食を摂取したマウスの体重と比較して有意に増加しましたが、高脂肪食と蔵華乳酸菌を高脂肪食と一緒に摂取したマウスの体重は、高脂肪食を摂取したマウスの体重と比較して有意に低く、通常食を摂取させたマウスの体重と変わりませんでした。
鉄分の少ない餌と蔵華乳酸菌を一緒に摂取すると、
ヘモグロビン濃度の低下が抑制された

** 通常食と比較してP<0.01
** 鉄分の少ない餌と比較してP<0.01
P<0.01とは危険率1%で統計的有意差があるという意味
蔵華乳酸菌を摂取することにより、貧血気味の女性のヘモグロビン値の低下を抑制
実験方法
20~55歳の貧血傾向(ヘモグロビン値12g/dL未満、フェリチン15ng/mL未満)のある日本人女性を2群に分け、Ⅰ群:蔵華乳酸菌を125mgを含む錠剤、Ⅱ群:蔵華乳酸菌を含まない錠剤のいずれかを1日2錠づつ12週間摂取して頂き、摂取前2週間~摂取後12週間の4週間毎のヘモグロビン値の変化を調査しました。
実験結果
被験者の4週間毎のヘモグロビン値の経時変化を比較しました。その結果、蔵華乳酸菌を摂取していないグループのヘモグロビン値は摂取前と比較して摂取12週間後に有意に減少しましたが、蔵華乳酸菌を摂取しているグループのヘモグロビン値は減少せず、維持されました。また、変化量でみると、蔵華乳酸菌を摂取しているグループのヘモグロビン値は蔵華乳酸菌を摂取していないグループと比較して摂取8週後から有意に高値を示しました。
蔵華乳酸菌を摂取したグループは、
へモグロビン濃度の低下が抑えられた

蔵華乳酸菌非摂取/ 蔵華乳酸菌摂取
蔵華乳酸菌非摂取/ 蔵華乳酸菌摂取
*蔵華乳酸菌非摂取と比較してP<0.05
P<0.05とは危険率5%で統計的有意差があるという意味
蔵華乳酸菌を摂取することにより、貧血気味の女性のヘマトクリット値の低下を抑制
実験方法
20~55歳の貧血傾向(ヘモグロビン値12g/dL未満、フェリチン15ng/mL未満)のある日本人女性を2群に分け、Ⅰ群:蔵華乳酸菌を125mgを含む錠剤、Ⅱ群:蔵華乳酸菌を含まない錠剤のいずれかを1日2錠づつ12週間摂取して頂き、摂取前2週間~摂取後12週間の4週間毎のヘマトクリット値の変化を調査しました。
実験結果
被験者の4週間毎のヘマトクリット値の経時変化を比較しました。その結果、蔵華乳酸菌を摂取していないグループのヘマトクリット値は摂取前と比較して摂取8週間後に減少傾向を示しましたが、蔵華乳酸菌を摂取しているグループのヘマトクリット値は摂取12週間後に増加傾向を示しました。また、変化量でみると、蔵華乳酸菌を摂取しているグループのヘマトクリット値は蔵華乳酸菌を摂取していないグループと比較して摂取8週後から有意に高値を示しました。
蔵華乳酸菌を摂取したグループは、
ヘマトクリット値の低下が抑えられた

蔵華乳酸菌非摂取/ 蔵華乳酸菌摂取
蔵華乳酸菌非摂取/ 蔵華乳酸菌摂取
*蔵華乳酸菌非摂取と比較してP<0.05
P<0.05とは危険率5%で統計的有意差があるという意味
用語の説明
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貧血とは
血液中のヘモグロビン濃度が減少している状態と定義されています。通常ヘモグロビン濃度の低下とともに赤血球数やヘマトクリット値も減少しますが、赤血球の主な生理機能がヘモグロビンによる肺から全身組織への酸素運搬であることから、3つのうちヘモグロビン濃度が生体にとって最も重要な指標となります。
<診断基準>
WHO基準では、成人男子 は13g/dl未満、成人女子や小児は12g/dl未満、妊婦や幼児は11g/dl未満と定められています。 -
ヒト肝がん由来細胞株(HepG2)とは
ヒト肝がん由来細胞株(HepG2)は、優れた増殖能を持っており、長年にわたり肝臓の代替モデルとして、発癌研究、毒性評価、抗癌剤候補物のスクリーニング、シグナル伝達研究、分子生物学研究等の幅広い研究分野で使用されているヒト由来の細胞です。
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エリスロポエチンとは
腎臓で作られる糖タンパクの造血ホルモンで、赤血球系幹細胞や前駆細胞に作用し、赤血球の分化、増殖を促進するとともに、十二指腸での鉄分の吸収も促進します。